相続(贈与)税の攻略
今回は相続税・贈与税分野の勉強の仕方について取り上げてみます。
相続アドバイザーのための勉強でしたが、使ったテキストはFPでしたし、FPと範囲がほとんど同じような分野なのでどちらの試験でも参考にしていただけるかと思います。
全く分からない状態からある程度点が取れる状態にするためにどうするか、というレベルの話です。
まず問題を解いてみる
まず一通り問題を解いてみます。もちろん解けません。解けないからそのまま解説を読みます。
はじめは日本語にすら見えないはず。外国語でも眺めるつもりで見ていきましょう。できれば気になる単語などをメモっておくとよいです。
そうするとよく出てくる言葉が目についてきます。小規模なんちゃらの何とかとか、相続時精算なんとかとか、教育資金がどうしたとか、債務控除とか「あーまたこれが出てきたね」という感じになったら第一ステップ修了。それが何だかわからなくてもいい。
使った問題集↓
テキストや講義を利用して概要を知る
大体出てくる言葉になじんでからテキストに目を通すようにするとテキストもそれなりに読みやすくなります。頭からわからないことをお経のように読んでいくより「ここは問題に出てた」と思って読むほうが若干わかりやすくなります。
ネット上には無料の講義などもあるので、そういうのも探してみておくのもおすすめです。
流れを意識する
一通りテキストを見てもまだ問題は解けないはずです。それぞれの知識があっても、それがどこに適用されるのかがかわからなかったりします。
一度自分なりに図をまとめてみましょう。これだけはやっておいたほうがいいです。
もちろんテキストに図が載っていたりするのですが、印刷されているものを眺めているより自分で作ったほうが頭に入ってきます。
例えば相続税の場合、大きく分けると処理が3段階になります。細かい規定がどこで適用になるのか、それを視覚的にわかるようにしておく必要があるのです。
その際に、あの小規模なんとかとか精算課税がどうしたとか教育資金とか、それぞれどこに適用されるのかという事を書き込んでいきます。後々問題を解いていて気付いたことを書き込むのにも使いますから余白をとっておきましょう。とにかく一つ一つの規定がどこの段階で適用されるのかを意識してみていきましょう。
事例問題や実技では計算もすることになるはずなので、計算の仕方を一通り知っておくことは必要ですし、流れの中で一つ一つの手続きがどうつながっているのかが分かるとぐっと理解が進んできます。
違いを意識する
私は司法書士試験の勉強をしているので、どうしても民法で考えてしまいます。「法定相続人が」というと無意識に民法の法定相続人を思い浮かべます。
でも、相続税での「法定相続人」は放棄した者も入っていたり、養子の数に制限があったりして違いがあるんですよね。だからよく間違えました。
法定相続人の数が違うと基礎控除とか生命保険とかにもかかわってきますから大きな問題。特にこういう違いは意識して覚えました。
とにかく問題演習を
ここまで来たら後は問題をとにかく解いていきます。繰り返していくと覚えて解けるようになるものもあります。引っかかり続けているものはその都度メモしましょう。先に作った全体の流れの図に書き込んでもいいです。同じ問題を間違えて前に書き込んでいたら線を引いたりして意識していくようにします。
私はこんな感じで何とかそれなりの点数をとれるようになりました。特に全体の流れを一度図にしてみたのは効果的だったと思います。伸び悩んでいる方は是非自分なりに流れを図にまとめてみてください。