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オススメの古文勉強法2 枕草子を読んでみよう

すっかり春ですね。今日はちょっと天気が悪いですが、桜が急に咲いています。天気が良ければお花見にぴったりなのですが……

春と言えば「春はあけぼの……」枕草子を思い出す方も多いのではないでしょうか。前回は源氏物語について取り上げたので、今日は枕草子をどう読んでいくか、という事を書いてみたいと思います。

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枕草子はつまらない?

私、今でこそ枕草子が好きですが、高校生のころはどうしても好きになれませんでした。古文でエッセイ、と言われてもなんとなくぴんと来ないし、意味がよくわからないこともあるし……

源氏物語は小説で、ストーリー性があるのでなんとなく読みやすい部分もあるのですが、話があちらこちらに飛ぶ枕草子はじっくり読みにくいです。同じように感じている方も多いのではないでしょうか。

これはねえ、仕方ないのですよ。清少納言周辺の人間関係とか知っていないと、何でこんなことが書かれているのか全く分からないという。最初はちょっと頑張ってそのあたりの知識を入れておかなくてはなりません。逆にわかってくるとあくまでフィクションである源氏物語よりはよほど読むのが楽しくなりますよ。実際にあったことなども書かれていますから。

今でいえば、よくわかんない人のブログやツイッターを追いかけているような感じと思えばよいでしょう。「〇〇ちゃんがなんとかかんとか言ってた~」「今日のお昼で~す(写真)」「今日見た景色(写真)ちょーキレイ!」みたいな。

知らない人のこんなコメントを見ても何がなんだかよくわかりませんが、これがお友達など親しい人ならちょっと受け止め方が変わってくるはず。

というわけで、枕草子を原文でがっちり読もうとする前にまず、清少納言とおともだちになってみてください。

 

はじめに読んでほしいマンガ

とりあえずこれから枕草子を読もうとしている方にお勧めしたいのがこの漫画です。大人になってから読んだのですが、学生のうちにこれを読んでいればなあ、とちょっと後悔しているほど。

可愛い絵ですらすら読めるマンガです。それで何となく登場人物と起きた出来事の流れが分かってきます。すべてについて載っているわけではないですが、まず清少納言がどういった人なのかな、周りにどんな人がいたのかな、どういうことがあったのかな、という事をざっくりつかむには適しています。これから古文を勉強しよう、枕草子を読もうという方は、まずはこれから読んでみてくださいね。

 

現代語訳のおすすめ

枕草子は現代語訳がたくさん出ています……が、普通に現代語訳を読んでいても面白味を感じにくかったり、なじみにくかったりしてしまいがちです。

厳密に意味をとっていくというよりはまず一通り読んでみることが大切。というわけでお勧めしたい現代語訳本がこれです。

ちょっと独特な現代語で書かれていて、面白く読めます。文の流れとかはほとんど同じなので、後で原文を見た時に照らし合わせやすいです。ただ、そのために現代の言葉としてはちょっと不自然な形になっていることもあり、すんなり読めるというわけではないかもしれません。

人間関係などちょっとわかりにくい背景がある時などは清少納言がしゃべっている形の解説がついていて、難しい注釈つきのものなどよりも楽しく読めます。

はじめは理解できなくてもいいから、なんとなく楽しんで読んでみましょう。SNSを見るように、なんとなくでいいです。何回か繰り返していくと自然に頭に入ってきます。テストに出た時「あー!あの話ね!!」となる時が来ます。

この前にさっきの「まんがで読む古典」を読んでおくとより理解しやすいと思います。

 

ついでに百人一首

清少納言枕草子だけに出てくるのではなく、百人一首にも出てきますね。彼女は代々続く歌人のお家に生まれているのでそれなりには詠める人だったようですが、すっごい得意というわけではなく、詠むのを嫌がっていたとか。

百人一首に選ばれた歌はセクハラ発言への切り返し……だったそうですよ。(ついでにそのあと相手のセクハラ発言は下品度がアップした)

こういう背景を知ると「ああどんな歌だったのかな?」とか興味も出てくるのでは?

ちょっと興味出てきた方にお勧めなのがこの漫画。

 テレビアニメにもなったので見たことがある方もいるかな?

3巻は清少納言が主役のようなものなので枕草子と一緒に読むといいと思います。非常に読みやすくそれなりにポイントをおさえているなあと思うマンガです。

 

こういったマンガなどを読んだうえで、本格的な現代語訳の本や原文に当たっていくとはじめから真面目な本で学ぶより面白いです。

勉強するうえで『面白い』と思う事はとっても大切です。定着もしやすいですし、自分から積極的に調べることもしやすくなります。楽しむためにこうしたマンガなども上手に取り入れてみましょう。