独学でも合格できる? デメリットは?
独学には前述のように勉強しやすくするメリットがある一方、挫折しやすくなる要素もある程度含んでいます。しかし、こうしたデメリットを知っておくことで何に気をつけたらよいかわかるはずです。ではデメリットを見ていきましょう。
モチベーションを保ちにくくなる
スクールに通学すると、受験仲間などができやすくなるといわれています。そういった仲間と励ましあうことでモチベーションを維持することができるということもあるようです。
悩んだ時も一人でないという意識が生まれるのかもしれません。
その点、独学では自分一人であることから、さぼってしまっても止めてしまっても何も言う人はいません。
何かに悩んでも自分で乗り越えるしかありません。
費用もそれほどかけていないので撤退しやすいとも言えます。
こうしたことから勉強のモチベーションを保ちにくくなるといわれています。
やり方次第なのでしょうけれど……
スランプの時などモチベーションを上げる方法を自分なりに持っておくことが必要でしょう。
わからないことを乗り越えにくい
講座を受講すると、質問制度などが使えることが多いです。どうしても理解できなくて先に進めないという時に、わからないことを質問できると楽に理解できることもあります。
また、講義では多くの人が躓くポイントなどはわかりやすく解説してくれることもありますから理解の助けになります。
その点、独学では理解できないとそれをどうカバーするかが難しくなってきます。
勘違いして読んでしまい、間違ったまま覚えてしまうことも。
分からない部分はインターネットで検索したり他の参考書を使ってみたりという工夫をしてみるとよいでしょう。
情報収集が難しい
資格試験の勉強では最新情報を集める必要が出てくることがあります。
行政書士や宅建などは特にそうなのですが、法律系の資格というものは法改正への対応が避けては通れません。
法改正が来てしまうと、問題の正誤が全く逆になることも。
大型の法改正ならニュースなどで取り上げられることもありますが、小さな改正では一般の人が知ることは難しいものです。
スクールではこうした改正対策を織り込んでいることもあるので比較的安心ですが、書籍だけで学んでいると、出版後の改正などに対応しづらくなることがあります。
書籍の正誤表や法改正情報などはまめに確認していくことが必要です。
このように、独学ならではのデメリットというものも存在します。
しかしそれを上回る独学のメリットは確かにあるので、デメリットをどうカバーしていくかということを考えていくべきでしょう。